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赤ちゃん用のよだれかけのことを日本だとスタイと言うらしい。
何語なんだろう?英語だとビブ bib。
英語でスタイ sty と言ったら、豚小屋のこと。転じて、薄汚い家のことも言う。
豚って、イメージよりも神経質できれい好きらしいけど、スタイと言ったら、泥まみれで汚い感じ。
ビブを輸入していたお店(グランドール)が「スタイ」として売り出したのが 語源 らしい。ま、言葉の響きはきれいっぽいからねぇ。まさか豚小屋を想像はしないよねぇ。
ビートルズの I am the Walrus に出てくる。
Expert textpert choking smokers,
Don’t you think the joker laughs at you? (オホホ イヒヒ アハハ)
See how they smile like pigs in a sty,
See how they snied.
I’m crying.
もともと意味不明の歌詞なので、訳はなし。
ついでにアフガンも何だかなぁ?うちでは「おくるみ」と呼んでる。ビブのことも「よだれかけ」と呼んでる。ひらがなの方がかえっておしゃれだね、今時分。おくるみ=アフガンは、結構古くから使われているらしいけど、アフガンと聞いたらやっぱり「ランボー3、怒りのアフガン」が出てくる。英語では、副題はついてないけどね、この映画。
「よだれかけ」も「おくるみ」も日本語でいいじゃんね。
こんなに外来語がオーバーユーズされている現状からディバートして日本人のアイデンティティをリカバーしたい、というメジョリティーのコンセンサスをゲッチューするためにタスクフォースをオーガナイズしようかしらん。
この中で許せるのはゲッチューだけだな。リカバーもいいか。
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先日、ドン・ベリーに会った。誰じゃそりゃ?統計学の世界では有名な Donald Berry 教授。うちの大学を訪れていたので、無理をして 45分のミーティングの時間を作ってもらった。Don Berry と 45分のミーティングをしたと言ったら、うらやましがる人がたぶん 100人くらいはいる。かもしれない。
彼は Bayesian (ベイジアン)と呼ばれる統計学の宗派を代表する統計学者。
統計学には Frequentist と Bayesian という二つの考え方がある。考え方が重なるところも多くあるけど、結構基本的な所でこの二つの考え方は一致しない。哲学的な要素も多いので、「宗派」っぽい。
で、僕は基本的に Frequentist なので、その道の専門家から Bayesian 側の議論を聞くことができて大変ためになった。
僕が専門的に研究している Adaptive Designs という分野では Frequentist と Bayesian の勢力はほぼ五分五分。ベイジアンになると、フリークェンティストが頭を悩ます問題が一挙に解決してしまうこともある。僕も以前、セミナーで発表して「今後の課題はこれこれです」と言ったら、「Bayesian だったらその問題は最初から存在しないよ、君ぃ」と言われたことがある。でも、だからと言って Bayesian に問題がないか、と言うとそうでもない。少なくとも僕はまだ納得できない部分が多くある。
うちの学部では Bayesian はちらほら。でも学部長が惚れ込んでるから、だんだん勢力を増してきている気がする。
大学によって Bayesian かどうかはだいたい分かれている。Harvard, Carnegie Mellon, Chicago などが Bayes の代表格で、Berkeley が Frequentist をひっぱる。ヨーロッパ(特にイギリス)では Bayes の勢いはアメリカよりも強いらしい。
あと 30年もしたら、Frequentist は絶滅してたりして。あるいは生き残った少数派が秘密結社を作っているかもしれない。Closet Frequentists だ。