Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, 11-13-2007
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最終的に送ったグリーンカード申請書類はかなり厚かった.広辞苑くらいかな.
まず履歴書(CV).そしてこのCVに書いてあることを全て証明しなくてはいけない.ということで,僕の名前が載っている論文全て.幸い,まだ数はそれほど多くない.自分が中心になって書いたものではないと,手元にないものもある.そういうのも全て何とか手に入れなくてはならなかった.
ピッツバーグ時代に表彰されたと書いてあることを全て証明しなくてはいけない.これはピッツバーグ時代の先生に一筆書いてもらった.
自分の研究がどれだけ影響力があるか,という指標として,自分の論文を参照文献に載せている論文を全て.タイトルページと参照文献のページのコピー.幸い,じゃなくて,残念ながら僕の場合,これはかなり少ない.弁護士さんにも「これだけですか?」というようなことを言われた.
もし,後で追加の証拠物件(つまり言い訳)を要求されるとしたらこれだね,と言われていた.だから最初から言い訳付きで提出した.統計学の世界では査読に時間がかかるので,僕が数年前に出した論文を参照する論文が出るだけ時間が経っていない,という主旨.「統計学の世界では査読に時間がかかりすぎ」という論文 (Carroll, Biometrics 2001) が以前あったので,それも参考資料として提出した.弁護士さんが書いたカバーレターもそこのところをさらに説明したようだ.
他にも,僕が関わった助成金申請の記録ほぼ全て.これを集めるのに秘書さんにかなりの仕事を与えた.
さらに,僕がいっちょまえの研究者であることの証明として,いろんなことを頼まれた証拠.学会で発表して下さい,論文の査読をして下さい,発表が興味深かったのでスライドを送って下さい,などなど.メールをプリントして証拠書類とした.中には日本語のメールも数多くあったので,それには英訳も添えた.インターネット上に僕の名前が載っている学会のプログラムも英訳を添えて送った.
メールを捨ててなくてよかった・・・
さらに・・・論文の査読を頼んでくれた人に,「彼はいっちょまえの研究者であるので査読を頼みました」と一言書いてもらった.査読を頼まれても断ったケースもあるので,その場合,この一言を頼むのはかなり気がひけた.何でこんなのを提出したかと言うと,ごく最近,「論文の査読って暇な人がするんじゃないの?」と質問されたケースがあったから,と説明された.
本当にこれだけ全て必要なのか?という書類だったけれど,後から追加提出を求められると時間がかかるから最初から送ってしまった方が良い,ということらしい.弁護士さんが経験をつめばつむほど追加提出を求められる書類の種類も増えるので,提出書類の種類はどんどん増えることになるんだろうか?
この弁護士さん,「申請書類を素早く対処してもらえる(裏)技」をいろいろ知っている,と言っていた.ほとんどはかなりの小技だったけど,一つだけ判り易かったのが「テキサスに送る」.グリーンカードの審査はテキサス,ネブラスカ,メイン(など)の事務所で取り扱っているけど,テキサスが早いらしい.