Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, 03-09-2010
別のことを書いていたのだけど、どうしても避けて通れない鶴亀算.
こういう問題だ.鶴と亀が合わせて10匹いて足が34本あります.鶴は何羽で亀は何匹ですか?ちょちょいと計算すると鶴が3羽(足は6本)で亀が7匹(足は28本)と分かる.
でも,どうだろう?なんで足の数だけ教えてくれるんだろう?
算数の問題だということは理解しても,それにしても設定に無理がありすぎだ.一体どういう状況になったら,鶴と亀それぞれの数を数える前に足の数を数えるんだろう?
だいたい大人だったら,えぇと,鶴が3羽で亀が7匹・・・ということは足が3×2+7×4で34本だ.という計算をする.それなのに足の数を報告するというのは無駄だし,はっきり言ってかなりの悪意を感じる.
○○○
あまり悪意が含まれていない鶴亀算を無理して作ってみた.
T君(4歳)はお父さんと動物園に行きました.鶴がいる敷地の隣に「水辺の小動物とふれあおうコーナー」があって水槽の中に亀がいました.お父さんは「世の中にはいろんな動物がいる」ということを教えようと思って「鶴と亀みんな合わせたら足は全部で何本?」と訊きました.お父さんはすぐに「鶴と亀,合わせて12匹だなぁ」と数えました.T君はかなり慎重な性格だったので,時間をかけて数えていました.かなりの時間がたった後T君が足の数を答えてくれましたが,それはお父さんがささっと計算した答の半分でしかありませんでした.そこで今度はT君に足の数を声に出させて数えさせました.すると(大人にとってはやや)衝撃的なことが判明しました.実はT君は甲羅から出ている亀の足だけ数えていました.
亀は足を4本全て出しているか1本も出していないかどちらかと仮定して,鶴と亀の数を求めてください.
ま、そういう訳です.求めてください.
計算すると分かるのだけど,これだけの数の足を4歳児に数えさせようとするのは無理だなぁ.動物園が閉まってしまう.