Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, 12-23-2006
明治安田生命が毎年、赤ちゃんの名前ランキングを発表する。以前からかなり懐疑のまなざしを向けている。
明治安田生命の加入者の家族でその年に生まれた子供の名前を数えているようだ。男の子のデータは 4409人分。
実は先日もっと長くうだうだ書いたのだけど、気分が変わったので簡潔に書き直した。
明治安田生命加入者の家族の名前のランキングなんかに誰も興味はないだろうから、このデータを使って今年日本で生まれた子供の名前のランキング、と解釈するんだろうね。
1位は 『陸くん』で 24人。2位は『大翔くん』で 20人。ちなみに 『空くん』は 15人で8位。
『陸くん』は『大翔くん』より多く生まれたんだろうか?『空くん』より多く生まれたんだろうか?判らないよね。誤差が大きくて決定的な結論はでない。
『陸くん』と『空くん』。あと『海くん』がいれば自衛隊ごっこができるね。
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ベネッセの「たまひよ」も名前ランキングを発表する。結果はだいたい一致しない。「たまひよ」の方は、さらに加えて問題点がある。
こっちのランキングは「直販商品購入者が開示した」名前のランキング。何度も購入した人の子供の名前は何度も数えられるんだろうか?それより、サンプルに入るかどうかを、サンプルに入る人が選ぶこのやり方は、根本的にだめ。
考えに考えて名前をつけた親は、いろんなところでその名前を発表したいだろうから、きっとアンケートで子供の名前を訊かれたら進んで答えるだろうけど、「ま、もう5人めだし 五平 でいいか」という親は、もしかして空欄にするかもしれない。というか、たまひよのアンケートなんか面倒くさくて答えないかもしれない。
そういうデータを使って、「たまひよ」直販商品購入者のデータとして発表するなら問題ないんだけど、そこから「2006年で日本で生まれて赤ちゃんの名前」として解釈するのは無理。どんなにサンプル数が多くても無理。だめ。
ま、こういう調査結果はかなり軽く見ておいたほうがいい。例えば、1年前の15位からいきなり1位になってもきっと真実は大した違いがないに違いないに違いないに違いない。
ま、どっちにしろ、別にこれといった実害はなさそうだけどね。