Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, 11-12-2007
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グリーンカードの申請にはいろいろと道筋があるらしい.僕は自分が経験したのしか知らないけれど. EB-1 という部類.Employment Based の略だ.
終身雇用 (tenure) の可能性がある,とか,専門分野で世界を股に駆けて活躍している,というのが条件.むむむ.ふたつ目の条件を満たしてはいないけど,そういう書類を でっちあげる 作る必要がある.
大学 (生物統計学部)がスポンサーなので $5,500 まで弁護士費用などを出してくれる.実はこの上限額が2006年7月1日に $2,750から倍増した.だから,たらたらと延ばし延ばしにしてたおかげで,自腹を切る金額がかなり減った.たららたたらした性格で得をすることもある.
昔は大学内にグリーンカード申請専門の弁護士がいたそうだけど,今はその制度はなくなって,代わりにバンディーお墨付きの弁護士のリストがもらえる.その中からひとり選んだ.彼女に払う費用は $5,500.生物統計学部が払う額の上限だ.癒着している.という訳ではないのか.
この弁護士さん,本人もイランからの移民で,17年かけて2003年にグリーンカードを獲得したばかり.やはりアメリカはイランとかイラクとかその辺の人にはかなり厳しい.途中からは強制出国を命じられた,とかでとても大変だったそうだ.自分のケースに比べたらみんなちょろいもんだ,って言っていた.
グリーンカードの申請書類の中心になるのが,推薦状.僕をアメリカにおいておくことがどう国家の推進につながるか,というのを書いてもらわなくてはいけない.しかも,知り合いからの推薦状ばかりでは説得力がないので,直接関わりのない人からの推薦状も何通か必要になる.赤の他人ではないけど,つながりが明確でない人たち.
推薦状は全部で 11通.
・生物統計学部の学部長.身内
・癌センター統計センター長.身内
・以前研究をいっしょにしたことがあるヴァンディーのお医者さん.身内.
・ピッツバーグ大学院時代のアドヴァイザー.身内.
・以前ヴァンディーにいたけど違う大学に移ったお医者さん.身内なんだけど,つながりは不明瞭だから非身内.
・とある学会で会っていっしょに論文を書いた統計学者.推薦状ではその論文については全くふれていない.調べればすぐばれるけど,一見すると非身内.
・まだ若いけど優秀な統計学者.仲が良いので学会などで食事に行ったりもするけど,非身内.
・昔から何かとお世話してくれる日本人の著名な統計学者.つながり不明瞭で非身内.
・日本の著名な統計学者.いろいろとお世話になっている.つながり不明瞭で非身内.
・とある製薬会社の統計学部のお偉いさん1.いっしょに論文書き始めたのだけど,途中でぽしゃっているのでつながり不明瞭で非身内.
・とある製薬会社の統計学部のお偉いさん2.ピッツバーグ時代のアドバイザーからのつながりで直接は非身内.
日本人では他にもお世話になった人が何人かいるのでもっと頼めたのだけど,日本からは2通くらいでいいでしょう,ということになった.英文での詳細な履歴書も添えて提出しなくてはならなかったので,ちょっと頼みづらかった.
他の書類も集めるのは大変だったんだけど (詳細は後日),推薦状は人に頼むものなので,やっぱり大変だった.何度も「出来ましたか?」と訊くのもためらわれるしね.でも,みんな快諾してくれてちゃんと送ってくれた.僕のアドヴァイザーなどは,「あ,グリーンカードね,ほいさ」と,かなり慣れた感じだった.