Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, 08-28-2008
前の続き.
black / white の代わりに African American / Caucasian を使う人もいる.たぶん,黒人を black と呼ぶのが失礼にあたるからだろう.僕はたいてい black / white を使う.単語がふたつになるし,Caucasian は綴りを間違いそうだ.
ついでに•••
foreign という言葉も避けられることがある.昔は留学生は foreign student だったけど,今はたいてい international student だ.foreign だと,部外者というニュアンスがあるからかな.発音されない g があって綴りを間違い易いからかもしれない.
ついでに•••
臨床試験の世界で,何が差別的かというと,double blind という言葉だ.ある患者がどの試験薬を飲んでいるか,その患者本人も経過を診る医者も知らない,という意味.
日本語だと二重盲検.
臨床試験の対象が,ほぼ盲目の人たちという試験があった.そこでは double blind ではなくて double masked という言葉を使っていた.
コメント
最近海外で治験を行った同僚が「Caucasian」という言葉に違和感を感じると行ってました。
その同僚の曰く、「コーカサス地方というのはロシア近辺?のごく限られた地域を指す言葉で、別に白人がその地域にしかいなかったというわけではないんだけどねぇ」とのこと。
ついでに、その治験(Phase Iです)で人種をCaucasianに限定したところ、その国の規制当局からケチが付いたそうです。
「今どき純血なんていないよ」って言われたとのこと。
日本にいると「人種」を気にすることがないので、こういう話はなかなか難しく感じます。
語源までさかのぼると違和感を感じますね.レスボス島民も何とかして欲しいと思っているようです.
Caucassian 指定でケチがつくのはアメリカではありませんね,きっと.るつぼと言われるだけあって,この国できっちり人種指定するのはとても難しいので,曖昧に「白人」程度の意味のコケージャンで特に問題はありません.
個人的には double-blind の方が公正で好きです。でも、査読者がその分野に精通していたら、執筆者がわかっちゃうこともあるから、double-blind ではないんでしょうけど。。
査読する方としては筆者が判っていた方がやり易いと思います.筆者が大御所の場合,やりづらいかもしれません.double-blindの査読は統計学の世界では少数派です,たぶん.
書く方も名前のあるバージョンとないバージョンを作らなくてはいけないので,やや面倒くさいですね.