Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, 11-22-2008
仕事でベセスダに行っていた.DCの近郊で,アメリカ国立衛生研究所(含 国立癌研究所)がある.
助成金申請を評価してどれにお金をあげるか決める協議会.30人くらいの専門家が1日半みっちり討論した.
その中に統計部門を専門に評価するのが3人.
普通の助成金申請ではなくて,3から4のプロジェクトをひとまとめにしたプログラムプロジェクトと呼ばれるものだ.ひとつのプログラムプロジェクトに与えられる総額は5億円くらい.1年1億円.
全部で10の応募があって,そのうち5は評価されずに失格.1日半かけて残りの5つを評価した.まず,その道の専門家が良いところとわるいところをまとめる.そのあと統計関連(実験の方法,サンプルサイズ,データの解析方法)について良いとか悪いとか言う.
基礎科学の分野だったので,統計がやや軽視されている傾向があった.すごくちゃんとしているのもあったけれど,かなり酷いのが多かった.それでも統計の専門家を3人も呼んでいるので,それだけでもかなりの進歩らしい.
統計がちゃんとしていないのは,それだけでかなりのマイナス点だった.
初めての経験だったので学ぶことがいろいろあった.やっぱり統計だけではなくて科学の部分もちゃんと理解していないと,ああいう席では臆してしまう.
結局,これなら!という候補はなかった.最後の最後に「どれにもお金をあげないというのは可能か?」という議論があった.