Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, 01-19-2009
表が出る確率も裏が出る確率も 50% のコインを投げる.
問1:表→裏と出すには平均で何回投げなくてはいけませんか?
問1の答
表→裏と出すにはとりあえず表を出さなくてはいけない.表が出る確率は 1/2 なので,表が出るまでにコインを平均で2回投げなくてはいけない.そして,次は裏を出さなくてはいけない.裏が出る確率は 1/2 なので,裏が出るまでにコインを平均で2回なげなくてはいけない.
つまり,表→裏と出すには平均で4回かかる.
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問2:表→表と出すには平均で何回投げなくてはいけませんか?
問2の答
問1より少し難しい.問1のように1投ずつ分けて考えることはできない.表が出た後に裏が出てしまうと,振り出しにもどってしまうからだ.
とりあえず求めたい期待値(平均値)を W とおく.場合分けをして考える.
最初の1投が裏だった場合:
1回投げたけれど,全く前進していない.無駄に1回投げただけだ.だからこの場合の期待値は W + 1.
最初の2投が表→裏だった場合:
2回投げたけれど,全く前進していない.無駄に2回投げただけだ.だからこの場合の期待値は W + 2.
最初の2投が表→表だった場合:
終了!この場合の期待値は 2.
この3通りのシナリオは,それぞれ 50%, 25%, 25% の確率で起こる.期待値はそれぞれのシナリオでの期待値の重み付き平均なので
W = 0.5( W + 1 ) + 0.25( W + 2 ) + 0.25( 2 ) と書ける.これを W について解くと W = 6 が求まる.という訳で答は6.
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同じ考え方で,表表表,表表裏,表裏表,表裏裏 が出るまでの期待値も求められる(と思う).
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表裏まで平均で4回.表表までは平均で6回.よい?
コインを2回投げた場合,表裏となる確率も表表となる確率もそれぞれ 25%.でも「平均で何回投げるか」というのは別の問題.