Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, 01-23-2009
昨日 行われた特別選挙の結果,57% 対 43% で,「英語をナッシュビル市の公用語にする」 法案は却下された.
例えば市の裁判所で通訳が必要だったら,今までどおりそれは市の予算で供給される.
そもそも何で 「ナッシュビル市の公用語を英語にしよう」 という意見が出たのか,発案者のエリック・クラフトン氏によると,「ナッシュビルをひとつにまとめるため,通訳にかかる費用をなくすため」 だそうだ.
でも,たぶんきっとどこかで,不法滞在者に対する不満があるんだと思う.クラフトン氏に,という訳ではなくて,この法案に賛成する人々の多くに.たぶんね.
賛成者の意見として,「もし仮に私がフランスに行ってビジネスを始めるとしたら,フランス語を話すことを要求されるだろうけど,それは私がフランスで歓迎されていないということではない」 というのが載っていた.ま,たぶんそれはそうだろうし,日本でもきっとそうだろう.でも(移民の国)アメリカはそもそもそういう人たちに寛大であってほしい.
市が通訳を用意しないことによって支出は抑えられるのか,というとたぶんそうなんだろうな.市が通訳を用意することに使ったお金は2004年からの5年間で $522,287.
昨日の特別選挙をするために市が使ったお金は約 $300,000.
エリック・クラフトン氏は,「ナッシュビル市民の意見が判明したので,これ以降,公用語=英語に関する論議はやめます」との見解を発表した.
ところで,テネシーを含む30の州で,公用語=英語,となっている.
アメリカの公用語を英語にしようという案は,1780年に後の第2代大統領 ジョン・アダムスが発案したけれど,民主的でないという理由で却下された.