Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, 11-16-2005
カトリーナが来た時に、「ナッシュビルは、ハリケーンも来ないし、地震もないし、竜巻もないし、安全なところで良かった」と書いたけれど、間違いだった。アメリカで地震といえばカリフォルニアだけで、他の地域は安全だと思っていたけれど、実は大きな断層がテネシー州西部のミシシッピ川流域にある。ハリケーンについては、内陸に到達するまでにかなり勢力を弱めるから、まず安心していいようだ。竜巻(トルネード)といえば、もう少し西のカンザス、オクラホマあたりを思い浮かべるけど、テネシーもやや危険地域に入る。
でも、やっぱり日常生活において天災がいつ来てもおかしくない、という危機感はほとんど無い。
今日は、夕方あたりから急に天気が悪くなった。普段、ほとんど天気予報を見ないので、どういうことになっているのかわからない。3時頃、大学が「竜巻に注意してね」というメールをくれた。でも忙しかったので、あまり気に留めず、そのメールはジャンクメール同様の扱いをされた。
6時になって帰宅する時には、天気はかなり悪くなっていた。雨は小降りだったけど、風はすごいし、雷も鳴っていた。
駐車場までオフィスから10分程度。車まで来て、鍵をオフィスに忘れたことに気がついた。僕はかなりおっちょこちょいなので、こういうことはよくある。オフィスを出る時に、「置き傘を忘れないようにしなくっちゃ」とばかり考えていたので、鍵を忘れた。
しょうがないので、またオフィスまで戻った。鍵を取って、外に戻ると、土砂降り・・・雷もすごかった。一応傘をさしたけれど、暴風雨の中ではほとんど役に立たず、特に下半身はプールに入ったみたいに濡れてしまった。最初に鍵を忘れなければ、全然濡れることはなかったのに・・・
すごい雨だった。
フリーウェイに乗っても、あまりスピードは出せず、かなり時間をかけて家にたどり着いた。とりあえずテレビをつけたら思ったよりも深刻な状況だった。
アメリカのローカル天気予報は極めてローカルにやってくれるので、かなり役に立つ。予報というより実況中継だ。「竜巻が起こるかもしれない前線は7時 47分に中部テネシー大学に到達の見込み。48分には・・・」という感じ。
それによると、どうやら直撃はまぬがれた。でもテレビでは、ここから 25マイルほどの町の住民に、竜巻の危険があるから地下にもぐるように、と言っていた。それで少し怖くなった。うちには地下はない。この辺りは地盤が固いので地下室のある家はほとんどない。地下に逃げれない場合はどうすればいいのだろう?うちはバスルームも 2階にしかないし・・・(地下が無い場合はバスルームが次に安全らしい。比較的狭い空間に柱が多いので。)
とりあえず、二階の寝室に置いてあった懐中電灯を手元に持ってきてみた。それだけ?それだけ。
と、ちょっとドキドキしている間に、竜巻の危険を伴った低気圧は遠ざかって行った。
今、大学が送ってくれた SEVER WEATHER ALERT というタイトルのメールを読んでみた。注意事項がいろいろ書いてある。とりあえず屋内に行きなさい、ということらしい。いくつものアドバイスの中に、DO NOT attempt to outrun the storm. というのがあった。竜巻からは走って逃げられない。憶えておこうっと。