Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, 03-12-2009
オバマ大統領の景気回復案の中枢に stimulus package がある.景気を刺激するためにいろんなところに大金 (計1500億ドル?)をあげて,「これでがんばりなさい」という訳だ.
NIH (アメリカ国立衛生研究所)も大金をもらったので,研究助成金としていろんな分野に分け与えることにした.
Challenge grant という名前で,確か1年に100万ドルだ.でも,この景気回復対策からのお金は2年間で使い切らなくてはいけないので,このチャレンジグラントも2年で成果をあげられる研究が対象.
この申請の締め切りが近づいたので,急に仕事が増えた.うちの癌センターの統計グループに過去3日で6個のチャレンジグラント関連のプロジェクトの申し込みが来た.
そういう訳で,うちのグループは今でもさほど経済的に困っているわけではないのだけど,この先,予算も仕事も増えると思われるので,新たに人を雇うことになる.でも,問題はこのチャレンジグラントは2年で終了するということだ.終了した時に,雇った人をそのまま雇い続けられるかどうかは不明.という訳で,2年の期限付きの雇用になるのだと思う.
テネシー州も stimulus package から大金をもらって,主に医療保険制度の補助に使うらしい.でも,やっぱり問題はこのお金は2年で消滅するということだ.今新しいプログラムを始めても2年後にはそのプログラムは州独自の予算に組み込まなくてはいけなくなる.中にはノースキャロライナのように,それを見越してかなり慎重に行動している州もある.とりあえずテネシーは「もらえるものはもらっておこう.後のことはまた後で」という姿勢のようだけど.
アイデアとしては,この2年のうちにこの大金のおかげで経済がかなり回復して,連邦政府からのお助けがなくても,みんななんとかやっていけるようになっている,ということだけどね.どうかな.