Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, 08-12-2009
「1Q84」を読んだ勢いで久しぶりに「羊をめぐる冒険」を読んでみた.今まで気にかからなかった部分で立ち止まってしまった.
浴室には四種類のシャンプーと三種類のリンスがあった.彼女がスーパー・マーケットに行くたびに何かしら新しい雑貨を買い込んでくるせいだ.風呂に入ると必ず何かが増えている.数えてみるとシェービング・クリームが四種類,歯みがきのチューブは五本もあった.順列組みあわせにすれば大変な数になる.
本当に大変な数になるだろうか.
240通り.毎日違う組みあわせにしたら約8ヶ月で完了する.大した数ではない.
☆☆
でも「順列組みあわせ」ということなので,きっと順番も考慮にいれるに違いない.つまり,それぞれ使ったものが同じでも
シャンプー → リンス → シェービング・クリーム → 歯みがき
は,
シェービング・クリーム → 歯みがき → シャンプー → リンス
とは別と考える.
そうすると一気に24倍に増えるので,5760通りだ.たぶん「大変な数」だ.でも,ちょっと考えるとそこまでは増えないことがわかる.なぜなら・・・
リンスはシャンプーの後じゃないといけない.
そうすると半分になるので,2880通りだ.
でも,もう少し考えると,シャンプーとリンスのあいだに歯みがきとかシェービング・クリームがあるのもどうかと思う.そこで,シャンプーとリンスは続いていないといけない,とすると1440通りだ.ま,多いことは多いけれど「大変な数」だろうか.
「羊をめぐる冒険」の中にそういう描写があったかどうかは判らないけれど「ひげ剃りは朝にする」「シャンプー,リンスは夜にする」「歯みがきは朝晩2回,同じ歯磨き粉でなくてもよい」ということにする.
そうすると朝は40通り,夜は120通りで,全部で4800通り.ま,たぶん「大変な数」になった.